紙を使うということ
社内では、製品ブランドから様々なDMが届く。まぁ、そもそも社内の人間に知ってもらわないことには、お客様にも提案してもらえないし、コンペにも勝てないわけで、こうした活動も馬鹿にできない。ほとんどはe-mailで来るのだけど、最近とあるブランドから製品紹介の1枚ペラが、良く机の上に置かれているのを見かけるようになった。最初は、今時なんでe-mailにしないんだろうと思ったのだけど、これがついつい目を通してしまうという事実に気付き、はっとさられた。
恐らく意図してのことだとは思うのだけど、昼休みの前あたりに配って回っているのだ。そうすると、昼を食べて終わって、ちょっと一息入れているところに机の上に、何やら紙が置かれているわけで、腹いっぱいでいきなり仕事って感じではないから、ついつい読んでしまう。
これがメールだったら、これほど目を通してはもらえないだろう。そりゃメールで配った方が紙資源も人的資源も節約できるだろう。しかし、これって、読んでいる人はどれほどいるのか。私の場合、そのままゴミ箱直行だ。
あるいは紙のメールだとしても、社員郵便受けにまとめて投げ込んだ方が効率的だ。しかし、これも効果は疑わしい。まず、社員郵便受けなんて、私の場合数ヶ月見ないことが珍しくないから、目にした時は古すぎる情報だし、色んなDMが入っている上に、その時に時間があるとも限らないから、まぁ、大抵はそのままゴミ箱行きだ。
となると、この紙のDMを、昼に配るというやり方は、非常に良く考えられた戦略なのだということが良く分かる。生産性ばかりに目が行くと、足許をすくわれるという典型だろう。効果が上がらなければ、幾ら手間を最小化できたところで意味が無いわけだ。
紙といえば、もう1つ、ちょっと考えさせられたことがある。会社の仕事はノートPCだ。自分のは、一昔前の、15 inch 1400x1050のR61で、このクラスでは最も解像度が高くて、縦方向の情報量も豊富なので、コードの編集には重宝している。最近、この解像度のモデルが無くなってしまったので、今後しばらくは、この機種を大事に使い続けることになりそうだ。とはいえ、やはりデスクトップに比べれば、圧倒的に画面が小さいわけで、家の30 inch x 2とは比べものにならない。なので、会社では、A3の紙を傍らに置いて、メモを書きながら仕事をする。紙の一覧性は良好なので、やはりメモを残すには最適だ。特に線で結んで関連を示す時の楽勝さは、代え難いものがある。だいたいA3の紙を1日に1枚使い、帰りがけにシュレッダにかけて帰る感じ。単なる短期メモなんで、保存しておく必要は無い。ちょっとしたプログラムリストを解析する時には印刷もする。
一方、家で仕事の時は、全部画面で事足りるんで、紙を使うことはない。もっとも右の壁に、大きなホワイトボードをかけてあるので、そこにメモを残すことはある。
この2つの環境、効率を比較したら、そりゃデスクトップの方に軍配が上がるんだけど、その差が、それほど大きなものかと言われると、冷静に考えると、実はそうでもないかもしれないと感じることがある。環境負荷はどうだろう。30inch x 2の液晶の製造に要する資源、消費電力に対して、紙資源の消費とどっちが環境負荷が高いだろう。紙の方が低いかもしれない。
普段、なんとなく固定観念で、良いと思っていた方法が、実は良く考えてみると、そうでもなかったりする。紙を使うということを通して、なんとなく、そんなことについて考えさせられた。








