Linux上でのMIDIは、今はjackを使うのが良さそうなので、ちょっと試してみることにする(Ubuntu 16.04)。使用したのはRolandのUM-1で、aplaymidiでは以下のように表示されて認識されていることが確認できる。
$ aplaymidi -l
Port Client name Port name
14:0 Midi Through Midi Through Port-0
16:0 UM-1 UM-1 MIDI 1
jackのインストールは、
$ sudo apt install jack
インストールすると、qjackctlというアプリケーションがインストールされるので起動する。
接続というボタンを押してから、MIDIタブで、MIDIデバイス、アプリケーション同士を接続できるはずなのだが、ここにUM-1が表示されない。
かわりに、ALSAタブにUM-1が表示されている。
jackのドキュメント見ると、ALSAで認識されるデバイスは全て使えるよと書いてあって、なぜ認識されないのか散々悩んだのだが、どうもこれはMIDIには適用されないようだ。それでALSAで認識されたMIDIを、jack側にブリッジしてやる必要がある。といっても、単にa2jmididというブリッジアプリケーションを上げておけば良いようだ。インストールして
$ sudo apt install a2jmidid
あとは実行してやる(この時に-eオプションを付けないと、うまくいかない)。
$ a2jmidid -e
JACK MIDI <-> ALSA sequencer MIDI bridge, version 8 (7383d268c4bfe85df9f10df6351677659211d1ca) built on Thu Jan 1 09:00:00 1970
Copyright 2006,2007 Dmitry S. Baikov
Copyright 2007,2008,2009,2011,2012 Nedko Arnaudov
Bridge starting...
Using JACK server 'default'
Hardware ports will be exported.
Bridge started
Press ctrl-c to stop the bridge
port created: Midi Through [14] (capture): Midi Through Port-0
port created: Midi Through [14] (playback): Midi Through Port-0
port created: UM-1 [16] (capture): UM-1 MIDI 1
port created: UM-1 [16] (playback): UM-1 MIDI 1
再度Qjackctlで接続ボタンを押してみると...
UM-1には、INとOUT端子しかないのだが、どうも回路的にはMIDI throughもあるようで、これが一緒に認識されている。ここにつないでも意味が無いので注意が必要だ(起動オプションの-eを付けないと、このMIDI throughの方しかブリッジされなくて、これまたしばらく悩んだ)。
Update: 実際はブリッジ無しでも利用可能なことが分かった。