るいもの戯れ言

第8曲は、これまでこだわたっていた3部形式を捨て、2つの主題を交互に組み合わせ、そこに様々な装飾を施す形式になっている。まず幻想的で甘美な主題で始まる。

2つ目は、憂いを含んでいつつも、悲壮過ぎないどこか影のある主題。

第一主題の再現は、pp。

第二主題は、今度は長調で現われる。

そして再度の第一主題。今度はffと様々に変化するが、少しも不自然さを感じさせないのはさすが。

そして、この展開で曲も終わりかと思いきや、そのまま引っぱる。

この左手の音型も曲の終わりを感じさせるが、そのまま7小節引っぱる。

最後は7連符で静かに終わる。個人的には、ショパンのノクターンで一番好きな曲。

楽譜引用はエキエル版。