るいもの戯れ言

第7曲の最後で光が差して来て以降、第8、9曲と長調が続く。作品32の最初の曲は、穏やかな夢見るような旋律で始まる。

この曲で特徴的なのは、穏かな流れを断ち切るstretto。しかし、この緊張はすぐに解けて元の穏かな長調に戻る。

2つ目の主題も、夢見るような旋律。基本的にこの2つの旋律と経過句で曲は構成される。

しかし、最後に不気味な心臓の動悸のようなF音が連打され、そのまま短調で曲を閉じる。なんか「次回を乞御期待」みたいな感じ?

楽譜引用はエキエル版