るいもの戯れ言

ノクターン13曲目以降は、まだ終わっていないので、ショパンのプレリュードを取り上げていきたい。

さてプレリュードは、1曲目から謎が多い。

上声部と、下声部は16分音符の3連符だが、問題は中声部だ。もちろん2/8拍子なのだから符点8分音符と16分音符で問題は無いが、開始点がずれているので計算が合わない。では、中声部も実は3連符なのかというと、16分音符の3連符5つ分なので、やはり1つ分計算が合わない。

この曲は、一部だけ5連符へと微妙にリズムが変更されていて、ここも謎かけになっている。こちらは中声部の開始点がずれていないので、計算上、問題無いのだが、逆に他の部分はどういうわけなのだ、という感じ。色々とずれているものを、うまくまとめてみろというショパンからの挑戦状なのだろうか。

第2曲は、左手で重々しい二重音が続く中、右手で同じ旋律が繰り返される。

最後に一瞬長調に転じるが、結局最後は短調で終わる。

楽譜引用はエキエル版