第13曲は、ゆっくりと歩みを進めるようなパッセージで始まる。日本人的には、なんか演歌のようなテーマ。もちろん時代的に考えれば、こちらの方が先なのだろうが。
ここで長調となって新しいテーマが現われる。霧の中、あるいは水の中を進むかのようだ。
次第に激しい半音階を主とした進行になりクライマックスを迎える。何かあらがえない力に、なすすべもなく流されていくかのようだ。
ここで最初のテーマが返ってくるが、かなりの展開が行われている。ショパンの後期のノクターンは、複雑な主題の展開がなされることが増えてくる。
最後は劇的な転調で終わる。
楽譜引用は、エキエル版から。
Apple Musicは、こちらから。