るいもの戯れ言

終楽章は、様々なダイナミックな変化が試されている印象的な傑作。リズム、速さの変化、音量の変化と全てが印象的な傑作。曲は最初はハ短調の不気味で靜かなテーマで始まる。

次第に音量を増して行き、左手の印象的なアクセントでクライマックスを迎える。

2つ目のテーマは対照的な変ホ長調だが、スタカート主体の雰囲気が残されている。

展開部。提示部と対照的に長調となる点は多くのソナタと同様だが、音型に変化が付けられており工夫が見られる。

展開部は非常に短かく、すぐに再現部となる。第1テーマが繰り返された後、第2テーマはト長調となる。このように第2テーマの調を最初と変えるやり方は、第2楽章でも見られた。

最後は、第1テーマを繰り返しなが消え入るように終わる。

楽譜引用はヘンレ版。

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