第2楽章は民謡のようなテーマを用いた複合三部形式。最初の主題は物憂げな、あるいは何やら靄のかかったような、すっきりとしない雰囲気。
そのまま最初のテーマが展開される。
ここは、最初のテーマの一部の反転型だろうか。
中間部は暖かな、安堵を思わせるテーマ。しかしやはり何か霞がかかったような、夢の中のような、ぼやっとした風景を感じさせる。実は、ここで既に幻想風ソナタの萌芽が生まれていたのかもしれない。
Codaは中間部のテーマが繰り返されて、霞の中に消えていくように靜かに終わる。
楽譜引用はヘンレ版
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