最近はやりの完全ワイヤレス・ヘッドホン。ちょっと興味があったので衝動買いしてみた。
apt-Xに対応していて音質の評価が高いものということで、ERATO Apollo7sを選択。
最初に良い点を挙げると、Bluetoothのヘッドホンとしては最高の音質だということと、やはりとり回しが非常に楽で、取り出し時にワイヤーが絡まっていて面倒ということもないし、社員証をネック・ストラップでぶら下げているような場合でもストレス無い。インターフェイスも良く練られていると思う。
反面、今ひとつかなと思うのは、電池が2時間くらいしかもたないこと、落としそうになること、あと持ち運び用のケースが充電を兼ねているのだけど、注意しないとズレて、うまく充電できていないことがある。音質は、あくまでBluetoothヘッドホンとして見れば良いということで、低域から中域の制動が甘く、割とボワボワした響き(サラウンドがデフォルトでonになっているので、切ると若干改善)。ただこのあたりは好き嫌いがありそう。SONYの普及価格帯のヘッドホンの鳴り方が好きな人は気に入るかもしれない。逆にモニタ・スピーカのような原音がそのまま鳴って欲しい人には向かないかもしれない。一応カナル型なのだが、ER-4Sなんかと比べると甘いので周囲の音が入りがちで、耳から抜けやすい。
音質が最重要であれば、このあたりのapt-X対応のアダプタに、自分のヘッドホンを接続した方がいいかもしれない。Apollo 7sの価値は、取り回しの楽さなのだ。
家のWifiルーターは、しばらくNuroから貸与されるものを使っていたのだけど、月に1度は電源off/onしないとおかしくなるし、同時接続数が10しかなくて辛すぎるので、交換することに。
Wifiルーターといえば、NECかバッファローというのが頭にはあったが、さすがにちょっと古い知識なので再度調査してみた。結局、国内メーカーのものは同時接続数が、20程度のものが多くて辛そう。今時、ラップトップに、タブレット、スマホに、スマートスピーカなど、同時接続数が10-20では心許ない。悩んだ末、TP-Link Archer C5400にした。中国のネットワーク機器は、セキュリティがどうのこうのという不安があるが、あれは、半分は米国の言いがかり的なところがありそうだし、世界的に見ると、このクラスではTP-LINKが圧倒的なシェアのようなので、何か変なことをすれば、すぐに大問題になるだろうということで割り切った。設定ツールが、しょぼくて初っ端から不安になったが、一度設定してしまえば特に問題も無く、去年末の入れ替えから安定、高速に動作している。
最初のアルバムが2014年なので、4年くらいかかったことになる。特に最後の30, 31, 32番は、なかなか満足行かなくて随分悩んだ。嬉しかったので、Spotifyで全曲プレイリストを作ってみた。
Spotifyのプレイリストは、同じアーティストだけの曲を集めることは推奨されていないけど、順位が下がるだけで他に弊害は無さそう。全曲聴いても、10時間あまりで、1日あれば聴けてしまうのだなぁ。
この曲も、様々なテーマが次々と登場する。
どのテーマも、ほのぼのとした暖かいもの。
1つ1つは違うテーマなのだが、雰囲気が非常に似ている。
展開部は、最初のテーマが短調で現れる。
様々なテーマが現れるこれまでの初期の作品とは異なり、展開部は基本的に提示部のテーマがきちんと展開される。
再現部は、一通り提示部の内容が繰り返された後、最初のテーマが再度現れて靜かに終わる。
楽譜引用はヘンレ版から。
Apple Musicの方はこちら。
即興的なロンド。単純なテーマが繰り返し用いられる。
雰囲気が変わってゆっくりとしたテーマが現れる。
ロンドとなっているが、多分にソナタ的で展開部は、このテーマが主に展開される。
再現部の最後に、最初のテーマが変化を伴って現れる。
楽譜引用はヘンレ版から。
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第2楽章は民謡のようなテーマを用いた複合三部形式。最初の主題は物憂げな、あるいは何やら靄のかかったような、すっきりとしない雰囲気。
そのまま最初のテーマが展開される。
ここは、最初のテーマの一部の反転型だろうか。
中間部は暖かな、安堵を思わせるテーマ。しかしやはり何か霞がかかったような、夢の中のような、ぼやっとした風景を感じさせる。実は、ここで既に幻想風ソナタの萌芽が生まれていたのかもしれない。
Codaは中間部のテーマが繰り返されて、霞の中に消えていくように靜かに終わる。
楽譜引用はヘンレ版
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この曲も初期の曲らしく、経過句のような簡単なテーマが次々と登場する。
このテーマも、とても単純だ。
続くテーマ
ここは、左手で最初のテーマの変形が奏される上に、右手に直前のテーマが重ねられる。
3連符になるが、直前のテーマの繰り返し。
展開部は、最初のテーマが短調で奏されるが、すぐに終わって新しいテーマが現れる。
展開部最後は左手で最初のテーマが奏されるものの、あまり展開部な感じはなく、ほとんどが新しいテーマとその展開に終始する。
再現部は左手に変化が加えられている。
ひととおり再現されたあと、最後は最初のテーマが少しずつ靜かに沈んでいって終わる。
楽譜引用はヘンレ版から。
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第3楽章はロンド。初期の頃に何度も試みられていた様々なテーマを出現させる構成が結実している。この曲はまた緩急を効果的に使うことに成功している。
曲は何かに追い立てられるような旋律で始まる。
スケール主体の最初の主題と異なり、アルペジオ主体の主題。
再びスケール主体のものが現れる。
対照的なゆったりとした和音で構成される長調となる。
そしてスケール主体な印象的なクライマックス。
ここも対照的なゆったりとした雰囲気となる。
ここは、最初のテーマの一部が展開される。
最後に、曲の終わりを感じさせるテーマが2つ現れて展開される
最後の最後にゆっくりとしたテーマが現れる印象的に終わる。
楽譜引用はヘンレ版
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第2楽章は、暖かな春の日差しを思わせるような優しい旋律を持ちいたロンド。ロンド形式は、これまでは速い楽章で用いられることが多かったので、これも新たな試みの1つなのだろう。
短調となるが、深刻な感じとはならずに引き続きのどかな雰囲気が続く。
最初のテーマが伴奏に少しアレンジが入って繰り返される。
再度短調となる。ここは次第に激しさを増していくが、深刻な感じはなく、通り雨が通り過ぎていったかのよう。
再度、最初のテーマ。やはり伴奏にアレンジが入っている。
経過句のような短かなパッセージが入って靜かに終わる。
楽譜引用はヘンレ版
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有名な悲愴ソナタ。7番で4楽章制に回帰していたが、8番では3楽章制に戻っている。曲はGraveの序奏で始まる。この序奏は単なる序奏に留まらず曲全体で使われる。
序奏内でもテーマの展開は始まっている。長調の出だしと激しい短調の組み合わせは、葛藤を思わせる。
序奏が終わり、左手のトレモロの上に、最初のテーマが現れる。ここはpで音量を抑えていることが絶大な効果を上げている。
2つ目のテーマも、前半後半に分かれており、やはり何か葛藤を思わせる。
繰り返しの後、展開部に入る前に序奏が再度現れる。
展開部が始まり最初のテーマが展開される。
左手で不気味な音型が繰り返される。
ここでは最初の主題の後半部分が展開される。
再現部を経て、最後にもう一度序奏が現れた後に、最初のテーマが奏されて劇的に終わる。
楽譜引用はヘンレ版から
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