第2楽章はスケルツォ。元気の良いテーマが様々に展開される。
様々なテーマを繰り出すこれまでのソナタと違い、最初のテーマが何度も使われる。
ここでは左手にテーマが現れる。
トリオも長調が続くが、和音ベースの柔らかなもの。
楽譜引用はヘンレ版。
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ソナタ第12番も、11番に引き続き4楽章構成だが、これまでと異なり、変奏曲、スケルツォ、葬送行進曲、ロンドという新しい構成が試みられている。
第1楽章は、暖かな日射しと快い風を思わせるような、明いテーマで始まる。
第1変奏は、アルペジオ主体。
第2変奏は、右と左とで互いに奏しながら、左手でテーマを奏する。
第3変奏は、短調となるが、やはり右と左とで、ずれて奏される。
第4変奏は、テーマの3音を2音に減らす変化が加えられる。
第5変奏は、3連符で流れるような変奏。
最後に、終わりを告げるテーマが表れて静かに終わる。
楽譜引用はヘンレ版。
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ソナタ第11番は、第4楽章まで全て長調。曲は即興的なテーマで始まる。
2つ目のテーマも長調。
展開部は2つ目のテーマが短調で展開される。
もこもとしたテーマが続く。
再現部は最初のテーマが左手に表れる。
ここは三連符による変化。
最後まで明い雰囲気で終わる。
楽譜引用はヘンレ版。
第1, 2楽章に続いて、第3楽章も長調が続く。11番は古典的な4楽章のソナタで3楽章にはメヌエットが配置されている。
最初のテーマが繰り返された後は、二重音を使用したテーマが現れる。
中間部は、高速なスケールを主体とした短調で対比が見事。
楽譜引用はヘンレ版。
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第1楽章が長調なら、多くのケースで第2楽章は短調となるところだが、第11番では、第2楽章は引き続き長調で、のどかな雰囲気となっている。また第2楽章としては珍しくソナタ形式となっている。
青空を見上げるような爽やかなテーマが続く。
そして、そよ風のようなテーマで終始明い雰囲気が続く。
展開部は短調で開始し、最初のテーマが展開されていく。
再現部。
最後までのどかな雰囲気が続いて終わる。
楽譜引用はヘンレ版。
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第11番は、元気の良い主題で始まる。
この曲も様々なテーマが次々と登場し、初期ソナタの代表作と言える。
どのテーマも明るい光に溢れている。
ここで少し落ち着く。
スケール主体の力いっぱいのテーマ。
展開部は最初のテーマで始まる。
展開部では、このテーマが繰り返し用いられる。
最初のテーマが再現されて終わる。
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珍しくスケルツォが最終楽章に配置されている。新たな試みへの挑戦なのかもしれない。テーマはどれも即興的で素朴なものが活用されている。
最初のテーマはスケール主体で、次のテーマはアルペジオ主体。
民謡風なテーマが現れる。
ここもスケール主体の素朴なもの。
最後は、最初のテーマが再度現れて終わる。
楽譜引用はヘンレ版
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なんとも、かわいらしい行進曲のような変奏曲。
最初のテーマと、次のこのテーマが変奏される。
ここから変奏。
最後は、最初のテーマがそのまま繰り返されて、少しおどけた感じで終わる。
楽譜引用はヘンレ版。
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家のオーディオ再生をRaspberry PIに変更してみた。
元々は、Apple TVにDACをつなぐ形にしていたのだが、Apple TVは、やはりApple縛りがキツく、音楽格納場所にMac母艦が必要だし、リモコンでの操作も面倒だしで、去年くらいにChromecast Audioに変更した。
Chromelcast Audioは、しばらくは調子が良かった。Spotifyの再生デバイスにもできるし、AndroidからでもMacからでもキャストできる。ただ、最近のAndroidのアップデートのせいなのか、再生中に頻繁にプチプチと途切れるようになってしまった。というわけで、色々調べてみると、Raspberry PIが良さげなので乗り換えてみることにした。
Raspberry Piは、Zero Wをスイッチ・サイエンスで購入。DACは、これを買ってみた。接続は、GPIOの線を数本接続するだけ(DACの販売ページに書かれている)。Raspberry PI Zeroの場合は電源は、GPIOから与えれば良いので、5V 1AのACアダプタで供給。
再生ソフトは、Volumioを使用。セットアップが面白くて、起動するとRaspberry PIがホットスポットとして上がるので、PCからそこに接続して設定できる。家のWifiの情報を設定した後、ホットスポット機能をoff(そうしないと、誰でも入れちゃう)。Zeroconfig対応なので、http://volumio.localでアクセスできるようになる。
うちはFreeNASを使っているので、VolumioからはNFSの設定をしてやれば、勝手に音楽ファイルを見つけてくれる。あとはPluginを入れてやれば、Spotifyにアクセス可能となり、Spotifyのプレイリストを再生したり、PCからSpotify出力デバイスとしてVolumioを使えるようになる。
正直、この価格帯のDACには期待していなかったのだけど(特にアナログの部分)、驚くほどクリアな音が出ている。Raspberry PIと同一の箱の中に収納したがノイズも全く聞こえないし、再生中にプチプチと途切れることもない。もう少し様子を見ないと楽観はできないが、今のところ好調だ。ちょっと心配なのは、Raspberry PIのSDがRead-only mountでないので、間違ってシャットダウンしないで電源抜くと再起不能になる可能性があることくらいか。
最近はやりの完全ワイヤレス・ヘッドホン。ちょっと興味があったので衝動買いしてみた。
apt-Xに対応していて音質の評価が高いものということで、ERATO Apollo7sを選択。
最初に良い点を挙げると、Bluetoothのヘッドホンとしては最高の音質だということと、やはりとり回しが非常に楽で、取り出し時にワイヤーが絡まっていて面倒ということもないし、社員証をネック・ストラップでぶら下げているような場合でもストレス無い。インターフェイスも良く練られていると思う。
反面、今ひとつかなと思うのは、電池が2時間くらいしかもたないこと、落としそうになること、あと持ち運び用のケースが充電を兼ねているのだけど、注意しないとズレて、うまく充電できていないことがある。音質は、あくまでBluetoothヘッドホンとして見れば良いということで、低域から中域の制動が甘く、割とボワボワした響き(サラウンドがデフォルトでonになっているので、切ると若干改善)。ただこのあたりは好き嫌いがありそう。SONYの普及価格帯のヘッドホンの鳴り方が好きな人は気に入るかもしれない。逆にモニタ・スピーカのような原音がそのまま鳴って欲しい人には向かないかもしれない。一応カナル型なのだが、ER-4Sなんかと比べると甘いので周囲の音が入りがちで、耳から抜けやすい。
音質が最重要であれば、このあたりのapt-X対応のアダプタに、自分のヘッドホンを接続した方がいいかもしれない。Apollo 7sの価値は、取り回しの楽さなのだ。