るいもの戯れ言

この件、どうやら最終段の切り替え機に原因があったようです

少し前にこのアンプを買ったのだが、

FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO

少し大き目の音になると盛大にバリっというノイズが乗るのが気になっていた。カタログ値は48Wとあるが、これは4Ω負荷のようなので、うちの8Ωのスピーカだと24Wというところだろう。それでも24Wもあれば十分だと思っていた。

というのも大昔にオーディオの記事で普通の家なら5Wも出せば近所迷惑な音量になると書かれていたのを読んで、それを特に検証もせずに(50年近くw)信じていたのだ。もちろん音量はスピーカの能率とアンプの出力の両方に依存するから、アンプ出力だけで判断はできないのだが、うちのスピーカはフルレンジの高能率のものなのだ。

ただ、もしかするとアンプの故障の可能性もあるので、抵抗負荷で最大出力近辺での挙動を見てみることにした。大昔に作ったファンクションジェネレータを発掘して、8Ωのセメント抵抗負荷で1kHzの正弦波でアンプに負荷をかけてみた。

オシロで見る限り、特に波形の乱れ無く20Vppまできれいに出ていたのでアンプは無罪のようだ。FX-AUDIOさん疑ってごめんなさい。

つまりこれまでの自分の知識をアップデートせねばなるまい。20W程度の出力では少し音量が大きくなると力不足で、特にD級アンプだと定格を少しでも超えると盛大にノイズが乗るので、かなり余裕を見た方が良さそうだ。人間の耳は音量のスケールが対数なので、2倍程度では足りなさそうで、100Wくらいの出力の余裕は最低限必要そうだ。最近のアンプはどれも4Ω負荷が基準なので、そうするとチャンネルあたり200Wくらいは必要ということになる。探してみると、こんなのが見つかるが、

Fosi Audio TB10D

ちゃんと出力を得るには48V 10AのACアダプタを使えとのこと。それでも480Wだから、300W x 2出力には足りていないと思うけど、まぁオーディオ用途なら常にフル出力必要なわけじゃないから大丈夫という見立てなのだろう。とはいえ、探してみてもそんな化け物のようなACアダプタは存在しないので、現実的にはこの手の小型D級アンプだと厳しそうだ。

昔のアンプで問題にならなかったのは、A級、B級アンプなら少々定格を超えても歪みが乗る程度で気にならなかったからなのだろう。

くり返し: この件、どうやら最終段の切り替え機に原因があったようです