第16曲は、第15曲とは対照的な、秋の快晴を思わせる爽やかなテーマで始まる。
途中、憂いを含んだ旋律も現れるが、曲は終始明るい光に包まれる。
曲のクライマックス。エキエル版はで興味深い強弱とスラーのかけ方が試みられている。
ちなみに、過去の全音版では、このようになっており、該当の音はスラーの途中音に過ぎない。
エキエル版の表現だと、該当の音の箇所で、ふわりと宙に浮くような感じとなり、なんとも幻想的だ。
この曲も最後は、力強い長調の和音で終わる。自分自身を元気付けているかのようだ。
楽譜引用は、エキエル版と全音版から
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