るいもの戯れ言
#715
2019/01/03 12:26

Facebookの広告に表示されたんだけど、なんか怪しげな部品テスタを買ってみた。いや今回ばかりは、Facebookの広告エンジンすげ〜と思った。自分が興味を持ちそうのものドンピシャ。

何せ日本への送料無料で$9.99。これならハズレ品だとしても、まぁお正月の福袋を買ったと思えばいいわけで。Order入れたのが去年の12/25で、まぁ2週間くらいかかるんだろうなと思ったら1/2に届き、まさに福袋感覚。

すっかりマイナーとなった006Pが必要なのでコンビニ行ったら、まさかの500円超え。秋月に行けば100円で買えることを知っている身としては、さすがに手を出せず、ジャンク箱をあさったらテスターのおまけで付いて来たものを発見。

ケースはアクリルで、バラバラになるので、自分で組み立ててネジ止めしなきゃいけないくて、ちょっと面倒。これ電池交換の度にバラバラになっちゃうのでやっかいだ。まぁ、考えてみると天板以外は接合部を塩化メチレン流し込んで止めちゃえばいいのかな。

というわけで、手持ちの部品を適当に見繕ってテストしてみた。まずは抵抗から。抵抗値が低い方で0.68Ω

ちゃんと測定できている。抵抗測定だと電圧降下で見るだろうから、低抵抗をきちんと測るのは大変そうなのに優秀だ。次に高抵抗側。

5.6MΩ。ここまで測定できればok問題無し。次はコンデンサ。

まずは低容量の方で22pF。さすがに、ここまで小さいと無理か。

47pFならokなので、下限は思ったより低い。次は高容量側。

0.1μFも大丈夫。日本人的には、このnFってピンと来ないのよね。仕方無いけど。

100μFもok。

なんと470μFもok。

3300μFもok。ただ、高容量になると測定に時間がかかるようになる(それでも5秒くらいか)。コンデンサ測定ではESRも表示されるのが良い。

コイル(マイクロ・インダクタ)も測定できた。

水晶振動子は無理。はい。分かってました。

シリコン・ダイオード。Vfが表示されるのが良い。

こういうダイオード・アレイもちゃんと表示されてすごい。

それならばとショットキー・バリア・ダイオード。ちゃんとVfが0.6V切っているのが分かって楽しい。って、上のダイオード・アレイもVf見るとショットキー・バリア・ダイオードだったみたい。

2SC1815は期待通り。HFEやVfも表示される。hFEという先頭だけ小文字の表記は何なんだろ。多分表示値は直流電流増幅率の方だと思われる。

MOS FETもちゃんと表示される!。ゲート容量が表示されるので、高速スイッチングが必要な時には参考になるかも。

LEDのようなVfの大きなデバイスもok。LEDの極性、普通のテスタで測るの困難なので、基盤から外したLED(リードを切ってしまって長さから極性が分からないもの)は助かりそう。

というわけで、予想外に優秀でいい意味で期待を裏切られた。測定時間も2-3秒で待たされないし、ゼロ・プレッーシャ・ソケットを使っている点も良い。テスタで部品を測定するのって、テスタ棒を確実に部品に当てるのが結構辛いのだよね。10秒くらい放置すると、オート・パワーオフになるが、再測定は普通にボタンを押せばすぐに可能で、起動時間とかは不要だった。あとは、電池がどのくらいもつのか。このゼロプレッシャ・ソケットなのだけど、全端子が使えるわけではなくて、左の3端子のみが有効みたい。抵抗みたいにピン間離れているデバイス用に、右側の端子は左から3番目の端子とショートした状態でいいんじゃないかな。まぁ、これくらいなら自分で改造しちゃえばいいのだけど。

いや本当にすごい。液晶パネルに、マイクロコントローラ、ゼロ・プレッシャ・ソケット。これ部品代だけで$9.99超えてない? しかも、良くできた測定プログラム。とても楽しませていだだきました。